2016年9月4日、第10回 山﨑絆塾が東京医科大学看護学科を会場に開催されました。

今回も、高知県や奈良県など遠方から参加してくださった方もおりまして、山﨑絆塾の広がりを嬉しく感じております。

午前の講演は人間総合科学大学の青木先生で、先日「日本人の健康について」のご講演を聴く機会があり、その講演内容にしびれて是非とも山﨑絆塾でお話をして頂きたいと思っておりました。

午後の講演は川上先生で、自分の人生、その最後は私らしくありたい、どう死にたいか…とかねがね考えていた中、「自然死の看取りケア」という書籍と出会い、ぜひ著者である川上先生にご講演をと思っておりました。

両先生に私の気持ちを伝えましたところ、両先生とも快諾してくださりました。

参加者の声

受講生からの受講後の感想をご紹介いたします。

第10回 山﨑絆塾に参加して

絆塾発足から今まで、直筆のお手紙を頂きながらようやく今回調整がつき、10回目にして初めて参加をさせていただきました。

絆塾ですが、山﨑先生の功績と、災害は忘れた時にやってくる。という事で風化させることなく様々な学びを共有する目的ですが、災害は日本だけを見ても、かなりの頻度で起こっています。

地震・台風にまつわる様々な被害。そこに人が生活しているので、災害の大小は関係ありません。

熊本地震は次第に放送されなくなり、様々なニュースに埋もれ、時の流れと共に、当事者でない限り記憶も薄れていきます。

絆塾で学びを定期的に深めることは大変重要であります。ここに参加した学びは、共有され拡散され次の人に注意喚起できる要素であります。様々な学びをありがとうございました。

午前の青木先生の健康についてのお話は、「人の基本となるもの」を改めて考えさせられました。

現在街中を見渡せば、親は子供を夜中に連れ出し、ジャンクフードが溢れて健康障害を来す時代。そこで、不規則な生活をしない。

なぜなら、様々なバランスが崩れ脳に影響が出てくる。食生活も、朝食を取り入れ、腸内環境を是正し、睡眠をしっかりとって免疫力を高める。それにより大人の行い=子供の未来=日本の生活が変わるということに繋がる。

「看護は保健学」ということを青木先生から解りやすい言葉で教えていただきました。

川上先生の看取りのお話は、事例検討ワークにより、様々な死生観を学ぶことが出来た。

今までの職場環境や経験も大きく影響しており、自分はどこで死ぬのか、どのように患者に添い遂げるかなどの活発な意見交換がされて大変盛り上がりました。

様々なストーリーがありますが、川上先生の話が大変面白く、聴いている人を引き付ける会話のテクニックでスーっと講義内容が心に入ってきました。午後の食事後の魔の時間があっという間でした。

最後のコーナーで「放射線災害医療センター見学に参加して」と堀格先生の体験談も考えさせられるテーマでした。

様々な生の現場を伝える写真と、企業の防災担当だから見えてくる視点でのレポートが、「当時を忘れることなく、関東での災害対策に向けて様々を見直し活動しろ!」という大きなメッセージを頂きました。

ハッと目覚めた感じがしました。これこそが風化させることなく、常に発信し続け、考え行動することをやめない山﨑絆塾の旨味だと感じました。

今回の研修会は、災害に関する内容のテーマではありませんが、絆塾に集まる。何か一つでも学びを得て帰る。親睦会で様々な繋がりを得て、旅行に行った際には、その繋がりを求めて出会った友人と談義をする。それが有意義ですと山﨑先生はおっしゃいました。

これからも風化することなく、山﨑絆塾を盛り上げていけるお手伝いができればと、温かく心が動いております。ありがとうございました。

訪問看護リハビリステーション アオアクア 井上晴貴

第10回 山﨑絆塾に参加して

「日本人の健康について」青木清先生

「生存科学」とは何ぞやの状態で参加し、講演終了後早々に調べた次第です。

健康には、身体的・心理的・社会的+スピリチュアリティの包括化したライフスタイルの変容をWHOが提案しているということがわかりました。

つまり健康教育は、小学校、中学校の基礎教育の充実と、大学・大学院(健康科学など)との連携が重要だということが理解できました。

私自身、医学の発達が目覚ましいので、他力本願的な部分が確かにありました。しかし、超高齢社会になった今、健康を維持した状態で長寿を全うすべき努力を、個人が自覚して行う責任があると痛感しました。

「自然死の看取りケア」川上嘉明先生

誰もが経験する死の看取りがテーマで、大変興味深かく拝聴しました。

講演当日は骨折で入院中だった父が、その後病院で亡くなり、私にとって意味深い講演となりました。

川上先生が、「患者は末期の状態だからこそ、次第に飲食をしなくなる」とおっしゃいましたが、その通りでした。父(96歳)は骨折して約1か月後に亡くなりましたが、その前から食欲(水分も含めて)がなくなり、末期の訪れを待っている状態だったようです。

父は軽度の認知症だったので、自分のおかれた状況をすべて把握できていたとは思えませんが、最後まで苦しまずに逝けたので、良かったと思っています。病院で症状に応じた処置をしていただいたからだと思っています。母は自分がそばで見守れなかったと、悔いていましたが。

グループワークで、自分の看取りの場所についてのアンケートがあり、私は迷わず病院と答えました。それは今後も変わらないと思います。父の死を経験し、より感じました。

川上先生は大切なテーマを、具体例をあげながら面白く話してくださるので、ぜひ全国の看護大学・看護専門学校で講演なさっていただきたいです。

「福島県立医科大学(放射線災害医療センター)見学に参加して」堀拓先生

私は見学には参加できなくて残念だったのですが。『チェルノブイリの祈り―未来の物語』を読んだ後だったので、より興味深くは拝聴しました。

田口 由利

写真報告

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福島県立医科大学 放射線災害医療センター見学 報告 堀格氏
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自然死の看取りのケアについてご講演
川上 嘉明氏(東京有明医療大学 准教授)
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自然死について、自分の死・家族の死 最後を迎えるとき、どのように迎えたいか、グループワークでは初めてお会いした方とも課題について真摯に向き合い語りあいました。
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看護師として看取りの経験が多いことから、会場からの質問も多く質疑応答の時間が足りないくらいでした。
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日本人の健康についてご講演 青木清氏(公益財団法人生存科学研究所理事長・人間総合科学大学名誉教授)

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