2015年3月7日、神奈川県総合医療会館において第7回絆塾を開催いたしました。

参加して下さった方からの感想文を紹介します。

参加者の声

災害時に限られた資源や人の中で、中長期にわたる医療ニーズに応えるために

災害にかかわるきっかけとなったのは大学在学中に発生した東日本大震災であり、発生後は被災地と富山を往復する1年間でした。

前任地の宮城県の病院では、院内防災訓練をはじめ、災害発生時における医療機能の継続、多機関連携の観点から、PTD(preventable trauma death)を防ぐ、人の命を守るという災害時の病院の使命を果たすべく、事務局の立場から考えてまいりました。

山﨑先生には昨年のエマルゴシニアコースでご指導いただきました経緯から、今回、エマルゴシステムを用いた「HAPPY(Hinanjo Aid Program Playing with You)」及び石巻市視察の報告を行うとのことで、大変興味深く思い、参加させていただきました。

今年で震災から4年が経過し、3.11を経験した本国の震災に対する機運は、国連防災世界会議の仙台開催、さらには復興集中期間も平成27年が最終年度となり、今一度この未曾有の震災を振り返るとともに、改めて災害・復興について考える区切りの時を迎えているのではないかと思います。

また平成26年中には御嶽山の噴火、長野北部地震などが発生している経緯を鑑みますと、災害の発生は否定できるものではなく、医療をはじめとした災害対応について継続的に考え、対策を講じることは必要不可欠と改めて実感しているところです。

今回の山﨑絆塾では、医師、看護師、臨床検査技師等のコメディカルの方、災害復興支援にかかわる自衛隊の方、教育機関の方、一般の方など、様々なセクターでご活躍されている受講者とともにグループワークをすることができました。

各種機関で実施されている研修では、なかなか所属や職種を超えて話し合う機会は少ないと感じることが多かったのですが、今回の絆塾に参加して、3.11で改めてその言葉の重みを実感した「絆」、それぞれの機関が一丸となり、災害支援に向かうために多くの人とのつながりを持ち、取り組むことがいかに求められるか、身をもって考えることができました。

災害時における支援には、時系列でみれば超急性期から亜急性期、慢性期と関わる組織も異なれば、その手法も変化をし続けます。

私は事務方の立場ではありますが、諸制度と現状を勘案し、災害時には医療支援の一助となれるよう、今後も山﨑絆塾に参加させていただき勉強を続けてまいりたいと思っています。

今もなお復興計画が進まない地域、地元に戻ることを諦めざるを得ない住民の方々、そんな報道がされている4年目の3月、災害にかかわる私たちがこれから何をすべきか、改めて考えることができた絆塾となったと思います。

また、東日本大震災から学び、災害から市民を守るという予防の側面を考えると同時に、被災地の方々が望む地域で生活できるよう、多角的な支援の在り方を模索し、被災地・被災者と向き合い、考え、行動していくことが大切であることも痛感しました。

今回、このような貴重な場を提供してくださいました山﨑先生・山﨑絆塾事務局、深谷真智子様、HAPPYのご指導をいただきました新潟エマルゴ協会の皆様に心から感謝申し上げます。

また、今回ともに受講された方々とも、絆塾で再びお会いできれば幸いに思います。

富山県社会福祉協議会 総務企画課 長谷川桂

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看護師としてではなく、避難所を活用する自治会の一員としての視点も

阪神淡路大震災が発生し、早いもので20年を迎えました。

その後東日本大震災を初めとして多くの災害が発生し、近隣でも御嶽山噴火、長野県北部地震と次から次へと大きな災害に見舞われています。

阪神淡路大震災を契機に全国的に災害対策が進み、東日本大震災によって広く一般的に災害活動が普及してきました。

私自身も本格的に災害看護に従事するようになり8年が経ちました。

その間に、DMAT、災害支援ナースとして活動するのと同時に、看護協会において災害看護委員会のメンバーとして災害看護教育に携わる機会を得るようになりました。

その立場から自らも多くの経験・研修に参加することで自己研鑽にも励んできました。

今回エマルゴーの手法を用いた避難所運営を理解するためのシミュレーションに参加できたことは、また一つ成長のきっかけとなったと思っています。

災害現場において災害看護活動の経験はあるものの、災害直後の超急性期に避難所運営に係わることはなかなか経験できるものではありません。

しかし、看護師という立場でなくとも、自治会に参加している一住民として今後大いにかかわる可能性のある内容だと思っています。

そのことから、少しでも多くの知識や技術を持ち合わせることが、災害看護に従事する専門職として、また社会を担う一員として必要不可欠であると考えます。

この研修は初めから、グループワークとして進められてきました。

医療従事者以外の多職種の方々とグループを共にすることは、あまりない良い機会となりました。

医師、看護師、看護学校教務はもちろん自衛隊、救命士の方々とのディスカッションは今までに見ていない、考えていない方向からの新たな気づきを得ることができました。

災害看護の視点はこととして大切な武器ではありますが、その反面広く社会の一員であることを忘れがちなところもあります。

このことは、研修中に一看護師としてではなく、避難所を活用する自治会の一員としての視点を知らず知らずのうちに培うことができたと思っています。

今後もこのような研修に多くの職種の方々、特に日頃あまりかかわりのない自治体職員・政治に関与している方々とも一緒できればますますの学びとなっていくと思います。

研修に参加できたことは大変良い機会となりました。ありがとうございました。また参加させていただきたいと思っています。

岐阜県立多治見病院 森田理

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