日本DMORT研究会のご案内

日本DMORT研究会

2005年4月25日のJR福知山線脱線事故においては、現場でトリアージが行なわれ、黒タッグをつけられた犠牲者(黒タッグ患者)は現場で死亡確認され病院に搬送されず、それが病院の混乱を回避したと報告されています。

しかし、この黒タッグ患者の扱いについて、あるいは遺族の心のケアや遺体に接する救援者のメンタルヘルスなどにおいては、様々な課題が残されました。

米国では、医師、看護師、検視官、法医学者、歯科医などからなる「災害死亡者家族支援チーム(DMORT=Disaster Mortuary Operational Response Team)」が災害現場や死体安置所に急行し、遺体の識別や修復、遺族への連絡とこころのケア、検視検案を行なっているといわれています。

わが国においても、多数の死傷者が生じる災害(大事故)における遺族・遺体に関わる様々な問題についての検討が必要と思われ、2006年秋、「日本DMORT研究会」が発足いたしました。

主な活動内容は以下の通りです。

  1. 災害現場で家族(遺族)支援を行う派遣チーム(現場DMORT)の組織作り
  2. 長期にわたる遺族支援に向けてのネットワーク作り
  3. 黒タッグや急性期のグリーフケアに関しての啓発・研修活動

「災害医療」に携わる皆さまの中で、関心をお持ちの方は是非ご参加ください。

定例会や研修会の開催場所は阪神地区が中心となりますが、メールなどを通じて情報交換できたらと考えています。

ご興味のある方は、下記の事務局までご連絡ください(入会は無料)。

メンバー

代表

吉永和正(兵庫医科大学 地域救急医療学教授)

事務局長

村上典子(神戸赤十字病院心療内科部長)

幹事

長崎 靖(兵庫県監察医務官)、山崎達枝(NPO法人・災害看護支援機構副理事長)、黒川雅代子(龍谷大学短期大学部准教授)

世話人

久保山一敏、秋冨慎司、石井史子、中川 隆、北川喜己、主田英之、植田由紀子、河野智子、久保田 千景、大庭麻由子、立松美穂、石田 真由美、静観雅子、淺田恒生、幾田雅明、笠井武志、野口理恵子

アドバイザー

本間正人、井 清司、松本 尚、冨岡譲二、中村通子、重村淳、橋爪謙一 郎、柳田多美

監事

中山伸一、鵜飼 卓

問い合わせ先

日本DMORT研究会事務局

http://www.hyogo.jrc.or.jp/dmort/
dmort.jimukyoku@gmail.com
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-3-1
神戸赤十字病院心療内科 気付
TEL:078-231-6006
FAX:078-241-7053

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